◆◇◆ 目 次 ◆◇◆

■解説1■

●【前提】関係代名詞の前にあるカンマ
今回の課題のように関係代名詞の前に
カンマがつくことがあります。
I met Mr.Tanaka, who taught me English at high school.
これらは、関係代名詞の節が下記のどちらの
用法で使われるかで決まります。
・カンマなし→制限用法
・カンマあり→非制限用法
※制限という言い方をするとややこしいので、
「先行詞を関係代名詞の節で限定(特定)する
必要があるかどうか」と考えてください。
・特定する必要がある→制限用法
・特定する必要がない→非制限用法
今回の文章の場合、whichの前にカンマがついているので、
先行詞を限定する必要のない非制限用法となりますよね^^
●制限用法と非制限用法を決めるもの
まず、どちらの用法になるか(カンマを付けるか付けないか)
で大事なのは、関係代名詞の節ではなく、
修飾される〈先行詞〉です。
▼制限(限定)する必要がある場合→制限用法
The person who wrote this essay is one of my friends.
この文章の場合、the personだけでは「どこの誰か」
を特定することができず、who wrote this essayという
説明が加わって初めて特定=限定することができます^^
▼制限(限定)する必要がない場合→非制限用法
The earth, which moves around the sun, is called a planet.
それに対して、The earthは1つしかないので特定=限定する
必要がないので、カンマをつけて非制限用法にします。
この他にも、
①先行詞が固有名詞の場合
②先行詞が前の文脈から特定できる場合
③先行詞が同一の種類すべてを指している場合
は非制限用法を使います^^
今回のP2-L3は①に該当しますね!
ちなみに、
Mr.Tanaka who taught me 〜.
にするとwho taught me 〜.
で初めて特定されることから
「(他にも田中という名前の人がいる中で)
私に英語を教えてくれた田中先生」
というニュアンスになります。
●非制限用法の役割
制限用法では先行詞を特定する役割があるので、
先行詞を関係代名詞の節が修飾し限定する
という関係が成り立ちますが、
非制限用法の場合、この関係は薄くなります。
つまり、「”私たちに英語を教えてくれた” 田中先生」
と限定する必要がないので、
補足的に「(ちなみに)私たちに英語を教えてくれた」
くらいの感覚になります。
なので、今回の日本語訳も分けられている
のではと思います^^�

■質問2■


【副詞の位置】

■質問■

副詞の位置に関する質問です。
文中、一般動詞の場合は一般動詞の直後、
ただし目的語がある場合は一般動詞の直前と
教わりました。
テキスト170の1①には、動詞が目的語をとるときは
目的語のあとに置く。
テキスト171のチェック頻度を表す副詞
①一般動詞の文では一般動詞の前に置く。

■解説■

●副詞の位置が曖昧な理由
副詞の位置ってややこしいですよね。。。
多くの人が最後まで悩む品詞が副詞です!
理由からお伝えすると動詞を修飾する副詞は
「ここに置かなければならない」
という明確なルールがなく、
「だいたいこの辺なことが多い」
という曖昧な品詞だからです^^
第2回の「動詞を修飾する副詞の位置」で、
文頭、文中、文末と書いたのはそのためです。
例えばテキストP.170の
My father read the letter carefully.
は文末から動詞を修飾してますが、
My father carefully read the letter.
としても文法上間違いではありません!
ただ、この文章だと上の方が頻繁に
使われるイメージがあります。
●副詞を掴むために
で、なぜ副詞の位置が曖昧かというと
ルールよりも「リズム」で決まることが
多いからです。
先ほどの文章も、
My father read the letter carefully.
の方が自然な流れで読めるから文末に
置くといった形ですね。
リズムってなに?となると思うのですが、
この副詞の位置を感覚で掴むためには
「音読」がとにかく大事です。
これから出てくる長文課題をとにかく
音読してリズムを徐々に掴んでいってください^^
●アドバンスでの対応
副詞はずーっと時間をかけてマスター
していくもので、すぐに完全に理解するのは
難しいです。。。
そのためにアドバンスでは、
・名詞/前置詞の塊を理解する
・混同されがちな形容詞を完璧にマスターする
そして上記以外=副詞
という順番で徐々に副詞の輪郭を掴むという
流れを汲んでます。
なかなかに強敵な副詞ですがマスターすれば
強い味方になりますので、
一つ一つ理解を深めていきましょう^^
引き続き宜しくお願い致します。

【テキストP.237 5(6)】

■質問■

テキストP.237 5(6)の回答に「教えてくれる」とあったのですが、
この文のどこから「くれる(恩義)」の意味が出せるのでしょうか?
こう言ったニュアンスを出す部分、会議中は単語のスピードや
強弱で気持ちを乗せていますが、文章にも乗せられるのであれば、
ぜひ知りたいです。

■解説■

まずテキストP.237(解説P.529)にある日本語訳で
「スズキ先生は私たちに英語を教えて”くれる”」
と表現されていることについてですが、
これはこの参考書の意訳ですね!笑
もちろん、こちらも合ってるのですがこの文章だけでは
「教えている」なのか「教えてくれる」なのかまでは分かりません。
●「〜してくれる」のニュアンス
かと言って「〜してくれる」という表現が英語には
ない訳ではありません。
参考までにいくつかご紹介しておきますね^^
・be willing to 原形
割とよく使われる表現ですが、
「よろこんで〜する」というニュアンスになりますね!
が、今回の「〜してくれる」とは少しだけ逸れるかもですね。。。
・kindly
これは第2回、第3回で扱った「動詞を修飾する副詞」でして、
「親切にも」というニュアンスが加わるので結構使えます^^
この副詞の位置はノートに書いていただいた通りですので、
Mr.Suzuki kindly teaches us English.となります^^
・be kind enough to 原形
少し難易度を上げるとこの表現を使うこともできます!
enough to do 「〜するのに充分」という表現の発展系ですね!
Mr.Suzuki is kind enough to teach us English.
是非参考にしてみてください^^
以上、宜しくお願い致します。

【現在完了形】

① I have started playing tennis.はどの用法か
② 継続を示唆する際の過去形と完了形について
③ 完了形の考え方

■質問■

■現在完了形(講義内容についての質問ではありません。)
・startについて
The rainy season has started. は「梅雨が始まった」で「完了」
だと思うのですが、I have started playing tennis. は「継続」
でしょうか?
“start”が「継続」しているという状況がイメージし難く
「続いている」のは”start”ではなく、その後の動名詞の方では?
と思ったりもします。「startに継続ってあるの?」って感じです。
(他の用法に分類されますか?ここでは一旦、
現在完了形の継続用法であるとして話をすすめます。)
もちろん過去形だと、ある過去の時点で「始めた」こと
しか伝えられず、いまも続けているかが不明になる感覚はわかります。
なので「今も続いている」感を出すために現在完了形を使う
という論法はわかるのですが、どうしても”start”という動作動詞
「始める」が「続いている」という感覚が掴めません。
これは、過去形では「いまも続いている・やっている」という
意味を伝えることができないから現在完了形になる、
と割り切った方がいいですか?
そもそも、動作動詞で「継続」の内容を表すなら、
現在完了進行形の方がメジャーでしょうか。
つまり、動作動詞の現在完了形は主に「完了」であって「継続」
は稀でしょうか?
(動作動詞で完了していること
→現在完了形/継続していること→現在完了進行形)
ただし、“start”は一瞬の動作しか表現できないので進行形
(現在完了進行形にすること)はできずに、結果的に
現在完了形になる。この考え方は合っていますでしょうか?
自分なりに調べてみたのですが、上記内容が頭の中を
グルグルしている状況です。
宜しくお願い致します。

■解説■

ご質問ありがとうございます!
質問の項目としては
① I have started playing tennis.はどの用法か
② 継続を示唆する際の過去形と完了形について
③ 完了形の考え方
ですね!順に解説します^^
①結論からお伝えすると I have started playing tennis.は
「完了」の用法ですね^^
英語の動詞にはいくつか種類がありますが、
start, finish, die などは「瞬間動詞」として分類されていて、
ご理解いただいている通りstartであれば「始まる/始める」
は一瞬で終わるため、継続の意味を持たせることはできません。
なので現在完了の継続の意味では使えずに完了の意味になります^^
② 継続を示唆する際の過去形と完了形について
こちらについては、なぜ完了形をわざわざ使ったのかが
ポイントかなと思っていてただ単に過去の事実を伝えたいのであれば、
I started playing tennis four years ago.などで伝えられるのに、
わざわざ完了形にしているということは現在とのつながりを
表したいということになりますね。
ここからはニュアンスの話ですが、過去にテニスを始めて
辞めたのであれば過去形で表せばよいところを
現在完了にしている→過去にテニスを始めたということが
現在にもつながっている(影響を与えている)→つまり辞めていない
という感覚になるのかなと。。。
この1文だけで判断するのは到底難しいですが
ニュアンスとしてはそんな印象を受けますね^^
③完了形の考え方
現在完了というくらいですから完了の意味で使われる割合は
かなり多いと思います。
ただ、継続も同じくらいよく使われていてその際は
for 〜/ since 〜と共に使われてこの完了形が「継続」の意味ですよ!
と読み手にもしっかり伝わる形で書かれてますね^^
ただし、“start”は一瞬の動作しか表現できないので進行形
(現在完了進行形にすること)はできずに、
結果的に現在完了形になる。
→ここはその考えで概ね大丈夫かと思います^^
文章だけだと伝わりにくい部分もあるかと思いますが、
以上、宜しくお願い致します。

【第9回前置詞(at night)】

■質問■

■第9回前置詞
・at night
atは「点」なのになぜnightの前置詞になり得るのでしょうか。
(at midnightはジャスト12時を指すので
atになることはわかります。日本人がイメージする「深夜」
という幅がある時間帯はin the middle of the nightになって、
in が使われるのも納得です。)
一方でnight「夜」には「時間的幅」を感じます。
なのにatなのは何故だろうかと色々調べると、
「夜は寝ているので時間的幅を感じないから」
という意見がありました。
納得できるような、できないような(笑)
先生はどのように思われますか?

■解説■

ご質問ありがとうございます!
めちゃくちゃ鋭いご質問ですね。
●時を表すinが持つ意味
inを使った時の表現として
in the morning
in the afternoon
in the evening
などが浮かびますよね^^
ここが大事なポイントなのですが、inが時間を表す時は
「時間的に幅があって且つ時が流れている」
という意味が込められています。
例えば、 I had a meeting in the morning.
であれば会議は一瞬ではなく一定時間
行われるものですから、
「午前10時〜11時までの間に会議があった」
のように、時間的な幅と1時間の時の
流れがありますよね^^
この場合に in を使うわけです。
●時を表すatが持つ意味
それに対してatは時の1点を表すのでat noonとか
at 10:00などピンポイントのイメージですよね!
で、これを言い換えると「時が流れていない」
という言い方ができるんですよね。
at noonであれば正午という時の一瞬を
表してはいますが、そこに時の流れは
含まれていないんです。
これが前提で、at nightは夜ですが夜の時間帯は
日中と異なり人々が眠る時間つまり活動がない
時間なんですよね。
なので「ベッドに入ってから起きるまで」は
時の流れがないのでinではなくatを使うんです^^
ただし、 in the nightという表現ももちろん可能で
この場合は時間の流れが発生している時に使います。
慣用句で、like a thief in the night (こっそりと)
という表現がありますが、これはまさに泥棒が
深夜に”活動している”イメージですね!
以上、宜しくお願い致します。

【第9回前置詞(at bus stop)】

■質問■

■第9回前置詞
・at bus stop
場所を表す前置詞のatの例文でat bus stop
とありましたが、busが無冠詞なのは何故でしょうか。
例えばby busはbusを物体と捉えるのではなく、
機能に着目して無冠詞になるのはしっくりきます。
しかしat bus stopは物体としてのbusであり、
冠詞が必要な気がしました。
と、ここまで書きながら思ったのですが、
by busと同じように手段を伝える表現としての
take a (the) bus には何故冠詞が付くのでしょう。
take a (the) busの場合はbusを機能や手段と捉えず、
takeの目的語として物体のbus
(takeするのだから、物体である必要がある)
ということでしょうか?

■解説■

すいません。。。
シンプルに冠詞入れ忘れてます。。
正しくは at the bus stopですね!

【第6回講義&zoom (助動詞 canとbe able to)】

■質問■

◼️第6回講義&zoom (助動詞 canとbe able to)
canとbe able toについてお伺いします。
「明日野球の練習これる?」みたいな、能力とは関係ない意味での「できるかどうか」を聞くときはbe able toですか?つまり、一時的な能力となるのでしょうか?
(「来て」という依頼の気持ちはなく、単に「来れるかどうか」を聞いている文章です。)
状況的にとかスケジュール的に参加できるかどうかは「備わった能力」ではないと思うのですが、「一時的な能力」でもない気がしています。
未来のことなのでcanやbe able toにとらわれず、willやbe going toを使えばよいのかもですが、「そもそも予定しているか」を聞きたい訳ではなく「来れるかどうか」的なニュアンスを聞きたいときはどう表現すればよいかな?と思いました。
宜しくお願い致します。

■解説■

確かに、
can = 身に備わった能力
be able to = 一時的な能力
という違いはありますが、これが明確になるのは過去形ですね、、、
過去形の場合は明確に分けた方が良いです!
が、現在形においては、be able toは堅いのでコアの意味に捉われずcanを使う方が無難です^^
「明日来れる?」と「明日来ることできる?」の違いみたいな感じですね!
willやhaveなど他の助動詞が絡む場合は当然 canは使えないので、be able to になるので、
・過去形の場合
・他の助動詞が絡む場合
以外はcanで大丈夫かと思います^^

【第6回講義(助動詞)】

■質問■

◼️第6回講義(助動詞)
could とwould についてお伺いします。
例えば会社の同僚に資料の確認をお願いしたいとき、
couldとwouldとではどちらの方がよいでしょうか。
Could you check the document?
Would you check the document?
could だとcanの「可能」または「依頼」を過去形にすることで、
距離感を出して丁寧な表現へと押し上げている感じで、
would はwillという「意思」があるかどうかを、過去形にすることで
丁寧に聞いている、って感じがあるのですが、あっていますでしょうか。
wouldは、いくら過去形にすることによって丁寧な表現にしていても、
「そういう意思があるかどうか」っていう聞き方になり、
少し圧を感じるので、人に頼むときはcould を使った方がよいのかな?
と思うのですが、この感覚あっていますか?

■解説■

●英語の過去形
寺子屋の第6回講義でお伝えした通り、英語の過去形は「遠さの表現」です!
そして遠さは3種類あって
・時間的な遠さ(過去形)
・精神的な遠さ(丁寧表現)
・現実からの遠さ(仮定法)
となります^^
このうち、
Could you〜やWould you〜?は元々 Can you〜?とWill you〜?
だったものを過去形にすることで、精神的な距離を開けて遠慮がちに
聞いているニュアンスが加わります!
で、どちらを使えばいいか問題ですが、�Couldの元の形はCanで、
canのコアは「可能」Wouldの元の形はWillで、willのコアは「意志」
これは疑問文になってもcouldやwouldになっても変わりません。
なので、
Could youは相手に可能か(する能力があるか)を聞く時
Would youは(能力があるのはわかった上で)やる意思があるか
を聞いてる感じですね!
相手に能力がある(時間的余裕がある)上で、
意向をお伺いするwould you〜?の方がより丁寧な表現だと思われます^^
ただ、今回のご質問のように同僚の方であればどちらでもOKです!

【be going to~】

■質問■

◼️第5回講義(未来形)

1️⃣be going to~
③近い将来「~しようとしている」
についてなのですが、現在進行形(be doing~)で
表す近い将来のことと同じ感覚でしょうか?
別物だとしたら、使い分けはどういった
感覚でするとよいでしょうか?

■解説■

ご理解いただいてる通り、
be動詞+現在分詞(進行形の形)で近い未来を表すことができます^^
この場合、be going to〜と同じように思えるのですが、
be動詞+現在分詞の方が
「より確定的な未来/強い意志」が含まれてます!