◆◇◆ 目 次 ◆◇◆
◆一般動詞について◆
◆副詞の位置について◆
◆過去形と過去進行形の違い◆
◆be going to~◆
◆第6回講義(助動詞)◆
◆第6回講義&zoom (助動詞 canとbe able to)◆
◆◇◆ Q A ◆◇◆
【第6回講義&zoom (助動詞 canとbe able to)】
■質問■

canとbe able toについてお伺いします。
「明日野球の練習これる?」みたいな、能力とは関係ない意味での「できるかどうか」を聞くときはbe able toですか?つまり、一時的な能力となるのでしょうか?
(「来て」という依頼の気持ちはなく、単に「来れるかどうか」を聞いている文章です。)
状況的にとかスケジュール的に参加できるかどうかは「備わった能力」ではないと思うのですが、「一時的な能力」でもない気がしています。
未来のことなのでcanやbe able toにとらわれず、willやbe going toを使えばよいのかもですが、「そもそも予定しているか」を聞きたい訳ではなく「来れるかどうか」的なニュアンスを聞きたいときはどう表現すればよいかな?と思いました。
宜しくお願い致します。
■解説■
確かに、
can = 身に備わった能力
be able to = 一時的な能力
という違いはありますが、これが明確になるのは過去形ですね、、、
過去形の場合は明確に分けた方が良いです!
が、現在形においては、be able toは堅いのでコアの意味に捉われずcanを使う方が無難です^^
「明日来れる?」と「明日来ることできる?」の違いみたいな感じですね!
willやhaveなど他の助動詞が絡む場合は当然 canは使えないので、be able to になるので、
・過去形の場合
・他の助動詞が絡む場合
以外はcanで大丈夫かと思います^^
【第6回講義(助動詞)】
■質問■

could とwould についてお伺いします。
例えば会社の同僚に資料の確認をお願いしたいとき、
couldとwouldとではどちらの方がよいでしょうか。
Could you check the document?
Would you check the document?
could だとcanの「可能」または「依頼」を過去形にすることで、
距離感を出して丁寧な表現へと押し上げている感じで、
would はwillという「意思」があるかどうかを、過去形にすることで
丁寧に聞いている、って感じがあるのですが、あっていますでしょうか。
wouldは、いくら過去形にすることによって丁寧な表現にしていても、
「そういう意思があるかどうか」っていう聞き方になり、
少し圧を感じるので、人に頼むときはcould を使った方がよいのかな?
と思うのですが、この感覚あっていますか?
■解説■
●英語の過去形
寺子屋の第6回講義でお伝えした通り、英語の過去形は「遠さの表現」です!
そして遠さは3種類あって
・時間的な遠さ(過去形)
・精神的な遠さ(丁寧表現)
・現実からの遠さ(仮定法)
となります^^
このうち、
Could you〜やWould you〜?は元々 Can you〜?とWill you〜?
だったものを過去形にすることで、精神的な距離を開けて遠慮がちに
聞いているニュアンスが加わります!
で、どちらを使えばいいか問題ですが、�Couldの元の形はCanで、
canのコアは「可能」Wouldの元の形はWillで、willのコアは「意志」
これは疑問文になってもcouldやwouldになっても変わりません。
なので、
Could youは相手に可能か(する能力があるか)を聞く時
Would youは(能力があるのはわかった上で)やる意思があるか
を聞いてる感じですね!
相手に能力がある(時間的余裕がある)上で、
意向をお伺いするwould you〜?の方がより丁寧な表現だと思われます^^
ただ、今回のご質問のように同僚の方であればどちらでもOKです!
【be going to~】
■質問■
第5回講義(未来形)

③近い将来「~しようとしている」
についてなのですが、現在進行形(be doing~)で
表す近い将来のことと同じ感覚でしょうか?
別物だとしたら、使い分けはどういった
感覚でするとよいでしょうか?
■解説■
ご理解いただいてる通り、
be動詞+現在分詞(進行形の形)で近い未来を表すことができます^^
この場合、be going to〜と同じように思えるのですが、
be動詞+現在分詞の方が
「より確定的な未来/強い意志」が含まれてます!
【過去形と過去進行形の違い】
■質問■
■第四回講義
・過去形と過去進行形の違いについて過去形のときの
We play baseball last Fridayのlast Fridayは時間的幅が広く、
過去進行形のWe were playing baseball when you visited meの
when節はピンポイントとのことですが、過去進行形は「継続中」
の動作とのことでした。
私の中で「ピンポイント」と「継続中」というのは相反する感じがし、
継続中のことは広い時間内で行われているのでは?と感じたのですが、
過去形と過去進行形の使い分けは、過去形は
「過去の広い時間内(last Friday)における、その時の動作(played)」
を伝えるときに使い、過去進行形は
「ピンポイントの点(when節)における、継続中の動作(were playing)」
を伝えるときに使う、という解釈でよいでしょうか?
■解説■
こちらは概ねご理解いただいてる通りですが、
「ピンポイント」と「継続中」は切り分けて理解する必要がありますね^^
ここについては僕の解説力不足が影響してるかと思います。申し訳ありません。。
過去進行形において重要な要素は下記で、
①時を表す表現
②継続中の動作
の2つです。このうちピンポイントとお伝えしたのは①の部分です。
でこの順番がとても大事です。
●時を表す表現について
最初の例文
We played baseball last Friday. で時を表してるのは
last Friday(先週の金曜日)ですよね。
ここで過去進行形を使う場合、進行形は”継続中の動作”を表すので、
先週の金曜日に他のことを一切することなくずーっと野球をしている必要があります。
それはなかなか考えにくいので、
We played baseball last Friday.として過去の事実を過去形で表すことになります。
上記のように時を表す表現の幅が広いと過去形になることが多く
過去進行形を使う場面はある程度限られてきて、
「電話した時なにしてた?」とか
「家行った時なにしてた?」のように時の部分を絞る必要があるんですよね。
それが「ピンポイント」です。
We were playing baseball when you visited me. は
「(他のことも色々してたけどあなたが家に来たというピンポイントのときは)野球してたよ!」
となるわけです。
整理すると、
①〇時や電話が鳴った時という過去のある時点において(ピンポイント)
↓
②まさにその時は「〇〇してたよ!」(継続中の動作)
と表すのが、過去進行形になります^^
【副詞の位置について】
■質問■
■第三回zoom
・副詞の位置について
頻度を表す副詞の位置について、助動詞が入る文章のときは
助動詞+副詞+動詞とのことでした。
I can usually go~はわかるのですが、
現在形否定文のときのdoも助動詞ですよね?
I usually don’t go ~ではなく、
I don’t usually go~になるのでしょうか?
I really don’t like itとI don’t really like itがnotの位置が違うだけで
「本当に好きじゃない」と「そんなに好きというわけではない」
のように意味がかわる(つまりnotはそれ以降を否定する)のと
同じように、usuallyの場合も両方言えて、意味が異なるのでしょうか?
■解説■
こちら複数の要素があるので分解して解説しますね!
●don’t (doesn’t)の品詞について
こちらご理解いただいている通り、文法上は助動詞に分類されます^^
が、寺子屋の講義では混乱を防ぐためにdon’tは助動詞という伝え方はしてません。
●副詞の位置について
こちらは第3回のアドバンスで詳しく解説をするのですが、
副詞の位置は大きく分けて3つ
①文頭
②文中
③文末
になります。
この内、②の文中については更に細分化できて、
[1]be動詞の直後
[2]一般動詞の直後(ただし目的語がある時は一般動詞の前)
[3]助動詞と動詞の間
[4]be動詞と過去分詞の間
に置かれることが多いです。
ここで多いという言い方をしてるのは、他の品詞のように
文法的に厳しくルールが設けられてる訳ではなく
そうされることが多いもしくは自然とされているからです^^
上記を全て踏まえて今回の例文
※次の解説のために文章補完させてください
I don’t go to school.にusuallyを加えるとなると
②の[3]が適用されますので、
don’t = 助動詞とgo=動詞の間に入って
I don’t usually go to school.
が正しい位置となります!
●notの役割
上記では、 I don’t usually go to school.が正しいと言いましたが、
I usually don’t go to school.も実は正しいです!
これはnotの役割を理解する必要があるのですが、
【notは以下を否定する】
が鉄則になります!
こちらを踏まえた上で2パターン見ていきます。
① I don’t usually go to school.
この場合、not以下はusually go to schoolで、
「いつも学校に行っている」ということを否定するので、
「いつも学校に行っているわけではない」
ここで重要なのはusuallyも否定されているので
「いつもではないよ!」というニュアンスが含まれていることです
②I usually don’t go to school.
この場合、not以下はgo to schoolで、
それがusuallyな頻度で行われてるわけですから、
「私はいつも学校に行かない」
となりご理解いただいている通りニュアンスが異なります^^
日本語訳にしてしまうと平たい意味になり伝わりにくい部もあるかと思いますが、
not 以下を否定するという鉄則を踏まえて読んでいただければと思います。
【一般動詞について】
■質問■
■第一回講義
動画の最後で「一般動詞にイコールの役割はない」と仰っていたのですが、
seem,look,feelなどはイコールの役割を持っている感覚でいました(つまりSVC文型になる)。
例えばYou look sleepy.はYouがなにかを見ているのではなく、
Youが(=)sleepyな状態である。や、 I am happy.はI feel happy.でも言い表せる感覚。
この感覚は持たない方がよいでしょうか?
■解説■
素晴らしい切り口のご質問ありがとうございます^^
この解説は僕の感覚も多分に含まれてましてそのことを
踏まえた上で読んでいただけると幸いです。
●第2文型をとる動詞
こちらは第2回アドバンスで扱いますが、
be動詞以外にも第2文型をとる動詞はいくつかあります。
ご提示いただいている look,seem,feelに加えてbecomeなどもそうですよね^^
ただし、これらはbe動詞と若干性質が違う気がしておりまして、、、
※あくまでも個人の見解ではありますが
例えば、
He is a student.
You are 21 years old.
これらは事実としてイコールが成り立ちますよね。
そして先述した通り、
You look sleepy.は第2文型なので、
You = sleepyとなりますが、
これは「眠たそうに”見える”」という話し手の主観が
入っているように感じるんですよね。
つまり、You are 21 years old.のように You = 21 years old
と100%事実として言えるわけでなくて個人の主観や感想が入っているんです。
なので is と lookを完全に同列で並べるのは微妙だなと個人的に思ってます。
一方で、この話をすると
This book is interesting.の interestingも主観や感想だから
This book = interestingは成り立たないんじゃないかということになるんですが、
今回は一旦それは置いておきます笑
上記を踏まえてam/is/areのような完全なイコールを表すbe動詞と
主観が入るlook/seem/feelなどを一緒にしてしまうのは
教える立場としてどうしても抵抗があり、
「一般動詞にイコールの役割はない」とお伝えをしておりました^^
ただし、文法書にはlookなどもイコールを表すと
書かれてることも多いのでその解釈も正しいと思っています!