代表講師 岩﨑達矢 Interview

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代表講師 岩﨑達矢 Interview

■人生をかけた夢、30歳手前で挫折

ーーー英語との出会いは?

洋楽に興味を持ったことがきっかけです。中学生の時でした。「何を歌ってるのかわからんけどこんなに興奮する洋楽って、凄い!」と思ったんです。特に衝撃だったのがニルバーナというバンドで、彼らの歌詞、インタビューなどの英語を理解したくて、辞書にかじりついて調べまくりました。

ーーー元々音楽の道を志したとか。

はい。14歳で「プロのミュージシャンになる!」と決め、高校2年生の時に1年間アメリカに留学しました。とにかく自分の大好きな音楽が生まれた国へ行ってみたかった。卒業後は大阪へ引っ越しバンド活動を開始しました。基本歌詞は英語で書き、歌ってました。
アルバイトをしながらのバンド活動。自分なりに本気で30歳手前までがんばりましたがバンドは解散し、夢敗れました。

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■どん底から、シルク・ド・ソレイユとの出会い

ーーーどういう経緯でシルク・ド・ソレイユでお仕事を?

バンドが終わった後、もうどん底でした(笑)でも、下ばかり向いていても仕方ない。アルバイトはバンドのためにやっていたので、何か仕事をしようと思ったんです。
しかし、「30歳手前、職歴なし、学歴なし」ですからね。仕事なんてあるのか?という感じでした。ただ、僕には「英語」というカードが一枚だけあった。これしかないので、とにかく英語関係の仕事を探しまわっていたら、ひょんな出会いから「シルクドソレイユ日本公演での仕事があるよ」と紹介して頂いたんです。
その募集枠は、たったの1名。どうなるかと思いましたが、面接後採用が決まったという経緯です。

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ーーーその後は?

シルクドソレイユの講演終了後、貿易関係の仕事に就こうとしていたんですが、ここでもひょんな出会いでアメリカのベンチャー企業の仕事を紹介して頂き、働き始めました。2006年初頭のことです。

大好きな音楽関係でした。本社はアメリカにあり、在宅でパソコンを通じて世界中のスタッフと仕事をするという、まさにインターネット時代のワークスタイルでした。もちろん共通語は英語。アメリカはもとより、ブラジル、アルゼンチンなどの南米、イギリスやスペインなどヨーロッパのスタッフと時差を調整してミーティングしたり、様々なオンラインプログラムを利用してコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきました。3年目からJapan Managerを担当し、日々最新の情報を取り扱っていました。

 

■東日本大震災を機に、命の意味を考えた

ーーーその後、なぜ英会話スクールを始めようと思ったのですか?

きっかけは東日本大震災です。
あの日、僕は自宅でいつもの様に仕事をしていました。大阪でしたが、気持ちの悪い揺れを感じ「これは地震だ!この後ドーンとくるかも」と、ネコをカバンに突っ込んですぐに近所の公園に避難しました。
震災をきっかけに価値観が変わった、という方も多いですが、まさにその一人だと思います。僕は「本当に、いつ死ぬかわからないんだ。今日死んだっておかしくない」という事に心の底から気付かされました。
その時、「このまま60歳とかまで、今の仕事をするのか?」と考えた時に、「絶対、絶対、ぜーーーったいイヤじゃあ!!!」 と思ったんです。
「もっと自分の能力を生かして人から喜んでもらえるようなことをしないと、せっかくのこの命、ムダ使いだ」。

しかし音楽の夢が破れて以来、僕には「やりたいこと」が何もなかった。シルクドソレイユの通訳にしても、前職にしても、「できること」ではあったけど「やりたいこと」ではなかったんです。

でも、手持ちのカードを見たら、やっぱり「英語」しかない。じゃあ、何か英語を使って、人から「ありがとう」と言ってもらえるようなことをやってみよう。失敗してもいいから、とにかくやってみよう。そんな思いで、手探りで始めたのが2011年の夏頃でした。

 

■クライアントの成功率「0%」という非常事態

ーーーなるほど。NEWの創業は2012年5月だそうですが、そこまでの経緯は?

英会話スクールをやりたい、という気持ちは全く無かったんです。そもそも週1回2回のレッスンで英語が伸びる訳が無いって思ってましたし、英語を話せるようになりたいなら海外に住むしかないと思っていたので。

なので、まずは「英語を学びたい」という方を対象に、「どの様に英語を学べばいいのか」という考え方や取り組み方をお伝えするカウンセリングの様な形で始めました。この時からマンツーマンでしたね、今思えば。
まず10名程の方にやらせて頂いたのですが、カウンセリング直後は皆さんやる気マンマンで「岩崎さん、今日からやります!」という感じになってくれました。

ところが1ヵ月ほどして連絡してみると、「あれから忙しくって」「ちょっとバタバタしてて」「英語、やれてないです」という事になってて。。。なんと、1ヵ月後に英語学習を続けていた人が「ゼロ」だったんです。

これはダメだーと思いましたね。全く良いサービスができていないと。
ですが、落ち込んでいても仕方ない。考えてみれば、少なくともカウンセリングを受けた時点では、皆さん英語学習をやる気になっていた訳です。ならばもし、その気持ちを継続してサポートすることができていたら?1ヵ月後2ヵ月後の結果って変わったんじゃないか?
そう思ったのと同時に、前職で経験した「オンラインプログラムを使ってコミュニケーションを取る」というシステムを活用すれば、受講生の「毎日の学習」をサポートする環境作りができるのではないか?というアイデアが浮かびました。

 

■はじめて人に喜んでもらえた実感

早速モニターを募集し、カウンセリング後に3ヵ月ワンクールでのレッスンも開始しました。そこで試行錯誤していく中で、あるモニターさんが言ってくれたんです。

「僕はカナダにワーホリで行きましたが、あの1年間よりこの3ヵ月の方が英語が伸びました。すごく楽しかったです!ありがとうございました!」

もう涙が出る程嬉しかったです。やっと、人に喜んでもらえるものが形になってきた!
そのやり方を基礎にして、「IT英会話のNEW」のプログラムができていきました。

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■”Connecting the dots” を体感

ーーー経歴がかなり変わっていますよね。

はい、よく言われます(笑)
超有名な、Steve Jobsのスタンフォード大学でのスピーチがありますが、(https://www.youtube.com/watch?v=XQB3H6I8t_4)
この中に ”Connecting the dots”「点と点を繋ぐ」という僕の大好きな話があります。
実はNEWをはじめてしばらくしてから「正に今、点と点が繋がっている!」と気付いて、身震いがしました。

思い返してみると、シルクドソレイユのお仕事を頂けたこと、IT関係のお仕事を頂けたこと、音楽をやっていたこと、挫折したこと・・・全てが、今のNEWをやる上で、どれ一つとして欠けてはならないピースとして存在しているんです。
ちょっとかっこよすぎに聞こえますかね(笑) 現場はもっと泥臭いですが、本当にムダなことは何一つなかったんだなと、起業して進んで行く中で気付けました。

ーーー経営理念は?

「人の幸せに貢献する」です。

ーーー今の日本、英語を学考えている方はたくさんいると思います。何か一言。

悩んでいるということは、やってみたい!ということだと思います。今は僕の時代と違って色々な学習方法があり、逆にあり過ぎて何がいいのかわからないという声をよく聞きます。ですが、だからといってやらない理由にはならないはずです。
どこのスクールも無料体験レッスンなどを設けていますから、色々試して、自分に合うものを見つけて学習をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

ちょっとだけ想像してみてください。
あなたに英語力が付いた時、あなたの将来の可能性は、どれくらい広がりますか?
一度切りの人生、その可能性がある人生と、ない人生と、どちらがいいですか?

僕は英語が話せたおかげで、「30歳手前、職歴なし、学歴なし」の状態から、めったにできない経験をたくさんさせて頂くことができました。今では英会話スクールまで開校しています。

僕はこの「英語の可能性」を、一人でも多くの人に伝えていきたいと思っています。
英語を通じて、人の幸せに貢献すること。この理念をぶれさせずに、これからも全力で日々活動していきます。

(2015.5.5.  interviewed by R.P.)

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